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中学2年生13人が緊急搬送、理科実験中に体調不良

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秋田県警によると、にかほ市の仁賀保中学校で17日、硫化水素を発生させる理科の実験中、2年生13人が体調不良を訴え、由利本荘市の病院に救急搬送された。にかほ市消防本部によると、全員意識があり、歩くことができる状態という。

秋田魁新報

報道によるとどうやら硫化水素を発生させる実験中だったようです。恐らくは硫化鉄にうすい塩酸を混ぜ、下方置換法で硫化水素を集める実験ですね。下方置換法はビンを動かしたり空気の乱れで、すぐに外に漏れ出てしまいますので、難しいと言えば難しい実験です。

逆に言えば、指導者は細心の注意を払っておかねばならないですね。特に硫化水素は有毒で、呼吸障害や嗅覚のマヒなどが起こります。致死率も高いのでその旨を子ども達にも教えておきたいところです。

ちょっと下をご覧ください。

硫化水素中毒の事故件数および傾向

2021年の硫化水素中毒による労働災害は、2020年と同じく6件であり、被災者は6名(2020年は3人)、そのうち死亡者は2人(2020年は6人)でした。

また、2002年から2021年の20年間の労働災害は71件で、2002年から2021年の間に発生した事故の業種割合は製造業と清掃業、建設業の順に多く、この3つの業種で全体の8割を占めます。

スリーアールソリューションHP「硫化水素の危険性について」

労働災害でも硫化水素中毒の事故が年間5.6件ですが発生しています。死者も出ている恐ろしい事故だと心得てからの実験が望ましいですね。

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